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花束と幸せと黒

電車に乗ってる久米
電車が着くと降りてくる久米
駅のホームに出てくる久米
駅の時計は9時45分をさしてる

久米：誰も･･･いないか。まぁそりゃそうか。


回想
職場にて4人煙草吸いながら雑談してる。
久米、大野、重田、源

大野：日曜日10時駅に集合な。そしてなんかスポーツでもしようさ～

3人きょとん

重野：うわ～めんどくせ。なぁ？

源：俺はけっこう乗り気だけど？

久米：3対1だな。俺も結構乗り気。

大野：4人じゃ何もできんから他の部署の奴も誘うか～

久米笑ってる
突如色がない世界に。

久米：はぁ？何？

ガタガタ音がする。
久米何気なく音の方を観る
不思議な男がいる。
男の名はバード。

どこにでもいる普通の男
彼は思春期を迎え少し視野が広がり今の世の中はくるってると思うようになりました。
どこを見ても転がっているのは汚れた大人のエゴばかりです。
そんな汚れた真っ黒な世界でバードは生きていました。
はっきり言っちゃうとこんな世界はもううんざりです。
ですが、右を見ても、左を見ても広がるのは真っ黒世界。でもっとバードは考えます。右も左もダメなら上ならどうかと。
そして、バードは生まれて初めて上を見ました。
そして、男は箱庭から出たのでした。

久米が電車に乗ってる。
久米がぼんやりたたずんでる。

箱庭の外の世界はとても白い所です。
白い世界はとても美しくバードはウキウキを隠せません。もうウキウキが止まらないからバードはキョロキョロします。すると一人の人間がつぶらな瞳に映りました。
バードはイライラしました。
何故ならその人間はこんな美しいところにいるのにちっとも嬉しそうじゃないからです。

久米不思議そうな顔

久米：なんだ？

久米、煙草を取り出して一本吸ってると重野がやってくる。

重野：よっあれ？お前だけ？んだよ遅えな～

久米：まぁまだ時間じゃないしな。にしも、嫌がってたお前が時間前に来るとわな。まぁ言いだしっぺの大野はせめて五分前に来てもらいたいよな。

重野：は？お前、その冗談笑えねーぞ。

久米：何言ってん･･･

歪む世界

重野：お前・だって・今日は・見舞いに・行くんだぜ・

久米驚くと歪む世界がはじける

バードは!バードは!!我慢の限界でした!!僕は嬉しかったんだ!!

バードは久米の首を絞める。

白い世界は自由に色をつけられると思ったから。けれどあの時に観た君の足元は黒かった。
僕は気づいたんだ。世界が黒く見えるのは世界が黒いワケじゃなくて･･･
僕が黒いからなんだ。
だからね。あの時に君の足元が黒かったって事は、君も黒いってコトナノサ。
まぁでも見た所、君はまだ完全に黒というワケじゃあナサソウだね。
まぁせいぜい真っ黒にならないようにするんだね･･･

時計は10時になる。

重野：おー来た来た。

大野：二人とも揃ってるな。お前ら見舞物、何にした？

重野：俺はフルーツの盛ったやつを。

源：俺はエロ本。お前は？

大野：俺か？俺は･･･花束さ。

END


どうかな？
僕的絵本